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拓庵月記
拓庵月記:45
新商品・懐中香
2009年05月15日
「外出時に衣服のポケットに入れる、かさばらないにおい袋が欲しい。きんちゃく型では膨らんで不恰好!」
お客様からそんなご要望を頂戴しまして新たに商品化いたしました。
極上におい香を紙に包み、綿生地のカバーに入れました。
縦横約4×6.5cm、厚み7mm未満の小さなサイズです。
花かんざし~4月(桜)~
2009年04月04日
昔の京都では、舞妓さんのかんざしで月の替わったことを知ったそうです。正月は松竹梅をあしらい、2月は梅。3月菜種に4月はやはり桜。5月には藤かあやめを飾ります。6月から着物が夏用になり、かんざしは柳。7月はうちわで、中でも祇園まつりには「おまつり」という特別仕様のものをつけます。8月はススキに9月桔梗。10月小菊で11月は紅葉。そして12月には「まねき」をつけます。この季節感を感じさせる風流な花かんざしは、今では祇園近くにあるお店一軒だけで作られていまして、一本製作するのに一週間はかかるそうです。
京都・東山花灯路2009
2009年03月06日
京都では早春の宵を飾る「京都・東山花灯路2009」がまもなく開催されます。
青蓮院や知恩院、八坂神社に高台寺、そして清水寺がライトアップされるほか、約2400基の路地行灯といけばなで、「思わず歩きたくなる花の道」を演出。
私も何度か行きましたが、なかなか風情ある催しです。
皆様も東山界隈で幻想的な京都の夜をお過ごしになりませんか。
3/13(金)〜22(日)、午後6時〜9時30分です。
お知らせ
2009年01月16日
ここ数年で原料の香木価格が二倍以上に高騰いたしましたため、誠に勝手ながら弊店のにおい袋を値上げさせて頂かざるを得ない状況となりました。ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解頂きますよう切にお願い申し上げます。
迎春
2009年01月01日
皆々様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
本年もご愛顧のほど切にお願い申し上げます。
京の通り名~蛸薬師~
2008年12月03日
丸竹夷二押御池(まるたけえびすにおしおいけ)で始まる京の通り名の唄。その途中に出てくる「蛸」とは、東西に長く伸びる蛸薬師通りのことです。
平安時代は四条坊門小路と呼ばれていましたが、16世紀に蛸薬師堂(永福寺)が東の起点あたりの新京極に移って以降、いつしか「蛸薬師通 」と呼ばれるようになりました。永福寺の縁起には、蛸薬師の由来について次のような逸話が伝わっています。
その昔、善光という親孝行の僧侶が病気の母親のために戒めを破って蛸を買ったところ、町の人に見とがめられてしまいます。危うく蛸を取り上げられそうになったとき、善光が薬師如来に祈ると、蛸の足が8巻の経典に変わって辺りを霊光で照らしました。以来、京都の人たちは尊崇の念を込めて、その本尊を蛸薬師と呼ぶようになったということです。



京都五山送り火
2008年08月07日
お知らせ

8月16日(土)に五山送り火をテレビでライブ実況されるKBS京都放送さんが、大文字保存会より提供された縁起物の『消し炭』を、今年も弊店【京都・拓庵】のちりめん巾着袋に入れて、抽選プレゼントされることになりました。応募は8/22までです。

詳しくは http://www.kbs-kyoto.co.jp/okuribi/ まで
南観音山
2008年07月03日
現在、祇園祭には32基の山鉾がありますが、これらは町(ちょう)の単位で組織された保存会が、それぞれに独自の行事や風習を抱えつつ、今に守り続けているのです。
その中のひとつ、百足屋町(むかでやちょう)は南観音山を抱える山鉾町で、私の実家のすぐそばにあります。一年を通じて稽古されるお囃子が家の中まで聞こえてきますし、祭の時期には家のベランダからも南観音山の提灯が見えます。

今年も間もなく梅雨が明けて、京都に本格的な夏の到来を告げる祇園祭が催されます。四条界隈で既に流されているお囃子のテープを聴いていると、京都人として郷愁の念やら、人生の無常観やら、何かとしみじみ感じ入るものがございます。
金襴頭蛇袋(ずた袋)
2008年04月13日
このところ雨も多くて天候不順ですが、皆様にはお変わりございませんでしょうか。
京都の桜は盛りを過ぎて、かなり散ってしまいました。それでもやはり春本番です。先日は繁華街の烏丸周辺を散策したのですが、和雑貨や伝統工芸品のお店、飲食店などに大勢の観光の方々がお越しになられて、京都の町もなかなかの賑わいを見せていました。
私は普段、こうした散策には作務衣姿で出かけることが多く、頭蛇袋(ずた袋)を肩に掛けています。画像の頭蛇袋は正絹の金襴を貼り付けた手作りなんですよ!おかげでお坊さんに間違えられて、道を聞かれることもしばしば。そういう時は僧侶になりすますか、またはちょっと違う怪しい風流人っぽい感じで応対しております(笑)。
飾り方あれこれ
2008年02月07日
本来におい袋は、たんすやバッグに入れて仄かな移り香を楽しむものですが、玄関や床の間・飾り棚に芳香用として置くこともあります。絶えず外気に触れ続けるために香りは長持ちしませんが、来客時に床飾りとして演出すると大変喜ばれますよ。(用が済めばさっと片付けるとか・・笑)竹かごに入れたり、タペストリーに吊るしたり、飾り方を工夫するのも一興です。
節分会
2008年01月13日
「節分」は本来、季節の移り変わる時の意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。特に立春が1年の初めと考えられることから、次第に「節分」といえば春の節分を指すものとなったようです。前年の邪気を祓うという意味をこめて、平安時代、陰陽師たちにより宮中において追儺(ついな)の行事が行われ、その後、諸国の社寺でも行われるようになりました。
京都では、都の鬼門にあたる吉田神社と裏鬼門の壬生寺の節分会が特に有名で、多くの露店や人出で賑やかになります。画像は御所東にある廬山寺追儺式鬼法楽・通称「鬼おどり」。迫力です!
謹賀新年
2008年01月01日
皆々様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
本年も相変わらずご愛顧のほどお願い申し上げます。
終い弘法と終い天神
2007年12月01日
京都の師走の風物詩をご紹介します。

真言宗の開祖・空海が根本道場とした東寺(南区大宮九条)では、その空海の月命日にあたる毎月21日に「弘法さん」と呼ばれる市が開かれています。また、菅原道真を祀った北野天満宮(上京区西今出川通馬喰町)でも、やはり月命日の25日に市が立ちます。
そして年末12月の縁日を、其々特別に「終い弘法」と「終い天神」と呼び、骨董や古着・植木に加えて、しめ飾りなどの正月用品を売る露店が賑やかに並び、大変な人出となるのです。

この時期になると京都人は「もう年の瀬やなぁ・・・」とか「一年は早いなぁ・・・」との感慨を抱きます。そうです、私も例外ではありません。「今年もあっという間に過ぎてしもて・・・ほんま何ちゅうこっちゃ!」
清水焼を買うなら
2007年11月01日
京都のやきものと言えば「清水焼」です。
もちろん全国どこでも入手できますが、京都にお越しになられた際には、ゆっくりと買物を楽しめるお薦めのスポットがございます。

清水焼は、この時期観光客で大変な賑わいになる東山五条あたりから、清水寺へ続く五条坂・ちゃわん坂の陶磁器店や土産物店でも沢山売られています。
しかし東山を越えた山科区川田に、清水焼の里「清水焼団地」があるのをご存知でしょうか。ここには陶磁器の窯元と販売店、京漆器や茶道具の業者さんが多数集まっています。きれいなギャラリーなどもあり、混みあうことなく歩いて散策できる穴場なのです。

初めての方は、まず「清水焼団地会館」に行かれるとよいでしょう。各窯元から多種多様な作品が展示されていますので、ここで気に入った器を見つけて、そしてその窯元を訪ねられてはいかがですか?窯元や販売店さんでは、清水焼について色々とお話も聞けて楽しいですし、実はちょっと交渉すると値段もかなり(時には驚くほど)お安くなったりするんですよ!   
西陣織の「西陣」って?
2007年10月01日
京都の伝統産業として有名な西陣織ですが、その名前の由来をご存知ですか?
そうです、西陣という地域名からきているのです。では、その地名はどうして名づけられたのでしょう?

室町時代の応仁の乱で、山名宗全率いる西軍が本陣を置いた場所「西陣」から来ているんです。戦乱後、戻ってきた職人たちがこの地に根付いて西陣織を発展させました。しかし実は西陣という正式な地理的区分はなく、京都市の北西部、北は鞍馬口通から南は中立売通あたり、そして堀川通より西側の一帯をおおまかに西陣と呼んでいます。

和装の衰退で少なくはなりましたが、この辺りを歩くと、民家の奥や工場から
機織の音がシャカシャカ・バッターンと聞こえてきます。
今ではCGで製作した図案データを織機で直接織り出したりもしているようですが、
西陣織の高級品や金糸を使った繊細なものは、今も手機(てばた)や綴機(つづればた)の手作業で織られているのです。
京野菜
2007年09月01日
京都盆地は海から遠くて新鮮な海産物に恵まれませんでしたから、その分充実した野菜づくりが求められました。朝廷や寺社への献上品で集められた野菜の種をもとに、高い栽培技術を導入して品種改良が進んだ結果、一般品種よりも栄養価が高く、風味の良い京野菜が作られるようになりました。
その背景として、京都には豊かな地下水や肥沃な土壌があったり、昼夜の寒暖差などの好条件が揃っていたことも挙げられます。

○加茂なす○山科なす○鹿ヶ谷かぼちゃ○堀川ごぼう○九条ねぎ○上加茂すぐき
○みず菜○壬生菜○万願寺とうがらし○聖護院だいこん○えびいも等々

その昔、需要と供給のバランスが取れていた頃には、一般家庭の食卓でも普通に食されていたのかもしれませんが、今では京の台所である錦市場の専門店などでしか、なかなかお目にかかれない野菜もあります。近年は他府県での栽培も盛んですね。
お精霊(しょらい)さん
2007年08月01日
京都のお盆の風習をご紹介します。
8/7日〜10日頃、先祖の精霊迎えのために、東山区の六道珍皇寺や上京区の千本ゑんま堂では迎え鐘をつきます。(六道珍皇寺には平安時代前期の文人貴族・小野篁が、現世と冥府を自由に行き来した、その入り口であったと伝えられる井戸があります)
この鐘の音は冥府まで届いて、それに導かれて故人の魂がこの世に戻ってくると信じられています。

各家庭では13日頃から仏壇を開いて、昆布でダシをとった精進料理やお菓子、果物などを供え、16日の朝まで精霊とともに過ごします。そして同日夜の五山送り火で、再び精霊は十万億土の地の果て・冥土へと帰っていくのです。この先祖の精霊を、京都では「お精霊(しょらい)さん」と呼んでいます。

来る8/16(木)にKBS京都放送さんが「五山送り火」をTV中継されます。厄除けの大文字消し炭プレゼントに、昨年に続き今年も弊店「拓庵」が巾着袋提供で協賛させていただくこととなりました。
詳しくはhttp://www.kbs-kyoto.co.jp/okuribi/までどうぞ!8/20(月)締切りです。
蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)
2007年07月02日

八坂神社の御祭神、スサノヲノミコト(牛頭天王)が南海に旅をされた時、一夜の宿を請うたところ、粗末な庵の主であった蘇民将来は貧しいながらも厚くもてなしました。するとスサノヲノミコトは、疫病流行の際「蘇民将来之子孫也」と記した護符を持つ者は、疫病より免れしめると約束されました。(伝:備後国風土記)

疫病退散を祈願して7/1〜31まで催される祇園祭では、その故事にちなみ「蘇民将来之子孫也」の護符をつけた「ちまき」が長刀鉾から撒かれます。この笹の葉に巻かれてワラの柄がついた護符ちまきを、京都の町衆は門口につるして厄除けとしてきたのです。
水無月
2007年06月01日
京都では六月三十日に和菓子の水無月を食べる習慣があります。
これは一年の折り返しの日に半年間の穢れを祓い、無病息災を祈って茅の輪をくぐる神事「夏越祓(なごしのはらえ)」と関連していまして、三角形に切られたウイロウは暑気払いの氷に見立てられ、上に乗った小豆には邪気祓いの意味が込められています。

その昔宮中では、この時期に氷室(山の中に掘った自然の冷蔵庫)の氷を食べると夏痩せしないとされていた年中行事が執り行われていましたので、この習しを取り入れた京の町衆がその代用として水無月を食すようになったとの説があるとも記憶しております。
粋人と酔人
2007年04月09日
滋賀と京都をつなぐ琵琶湖疎水。その一部である山科疎水は1892年に完成しました。水辺には桜が植えられていて、先日この満開の桜を見に行ってきました。

ここは比較的人出も少なくて、ゆっくりと穏やかに散策できます。途中、一心に絵を描く人たちや、座り込んでぼんやりと物思いに耽っている粋人にも出会いまして、私も心しずかに花びらの舞うさまを眺めておりました。(花曇りの背景に、桜と菜の花の対比が何とも美しい!)
一部、花見と称して騒ぎたてる集団もいらっしゃいましたが(笑)。楽しそうなのは結構ですが、あまりに酔っ払って喧騒の権化となるのはいかがなものかと・・。見ザル聞かザルでその場を通り過ぎました。

春の訪れと桜の儚い美しさの中で、世事や己の来し方行く末をしみじみ思う。そんな花見がよろしゅうおす。
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